ヒイフウの人生に役立つ戦略研究ブログ

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孫子の兵法 第三 謀攻篇 ~優秀な人は戦わずに勝つ~

こんにちは!ヒイフウです。

 

今回もビジネスに使えて、生活にも役立つ
孫子の兵法 第三 謀攻篇について紹介します。

 


『百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。

戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。

(百戦して百勝することが最高に優れたことではない。戦わないで敵兵を屈服させることこそ最高に優れたことである。)』

ビジネスでレッドオーシャンと言われる強力な競合がひしめく環境で戦い続けた場合、

たとえ勝利を続けても充分な利益はえられません。

それよりも、ブルーオーシャンで先行してプラットフォームを作り、

後から参入してくる競合にもそのプラットフォームを利用させてあげるくらいのほうが

戦うよりも利益を得ることができます。

 

また、企業買収時には

敵対的買収で徹底的に戦って勝ったとしても

買収先の優秀な人材が他社に流れてしまっては勝利の価値が減ってしまいます。

それよりも、友好的買収かつ買収先の人材を主要ポストに就かせて活かすほうが

企業価値の向上につながります。

 

日々の生活においても、

山で出会った猛獣といちいち戦っていては怪我をするだけですので、

猛獣と出会わないように熊除け鈴をつけて歩くほうが賢いです。

また、道や駅や電車で変なおっさんに絡まれた時にいちいち戦っても利益がないので、

戦う前に普段から筋肉ムキムキのマッスルボディーを作っておくほうが健康にも良いし

おそらくそんな強そうなマッスルボディーに絡んでくる人は少ないでしょう。

 

 

『上下の欲を同じくする者は勝つ。

(上の立場、下の立場がそれぞれ共通の利害を認め心が合っている者が勝つ)』

組織において、立場が違うと対立が発生しやすいですが、

経営者と労働者、上司と部下、親会社と子会社、など

それぞれの立場を超越して同じ目的や同じ目標を持てた時は凄い力を発揮することができます。

 

他社が経営者と労働者で対立してストライキをしている時に、

かたや自社は経営者と労働者が顧客のために心を一つに頑張って働いて、

稼いだ収益で経営者も儲かってそれを労働者に還元することができれば

その会社はますます伸びていきます。

 

つまり、優れたリーダーとは、

立場の違う者に同じ目的と目標を示して

上下の利害を一緒にして引っ張っていける人です。

 

 

『将、能にして君の御せざる者は勝つ。

(将軍が有能で、君主が信任していて干渉しない者は勝つ。)』

ビジネスの場でも、

本社のトップは現場が働きやすい環境を作り

現場は部長や課長などの現場の指揮官に任せて干渉しないことが大事です。

 

ナポレオンや源義経上杉謙信など

天才と言われる陣頭指揮を執るタイプの将軍は

優秀すぎるゆえに全てを自分で手際よく片付けてしまうので、

優秀な部下がいても出番がなく育たないという欠点もありました。

 

現代のようなマーケットがすごいスピードで変化している状況においては、

トップが細かい事に口出しせずに

現場にある程度の決裁権を与えて部下に任せるほうが変化に強い組織になります。

 

 

『彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず。

(敵を知り味方もよく知っておけば、百戦しても危険がない)』

ビジネスでは、戦う前に目的目標となる市場や顧客、敵であり障害となる競合他社をよく調べましょう。

 

まず市場の状況はどうか、顧客は何が欲しいのか、

顧客の決裁者は誰か・予算を出すのは誰か・製品を選ぶのは誰か、

予算はいくらか・納期はいつか・製品サービスを選ぶポイントは何か、

などマーケットや顧客について調べましょう。

 

次に、競合他社の戦略・組織・製品・担当者・企画内容・提案内容など

敵についての情報も調べられる限り調べましょう。

 

最後に、意外にきちんと理解できていない自社についても冷静に分析しましょう。

ヒト・モノ・カネは充分か、

製品やサービスはマーケットの求めるものに合致しているか・競合に勝っているか、

など冷静に分析しましょう。

 

これらの顧客・競合・自社の情報をよく知っておけば負けることはありません。

仮に分析の結果、自社が劣っていてどうやっても勝てない場合には戦わないという選択をすれば負けません。

 


では、今回はここまで!
どうもありがとうございましたー!

 

 

孫子の兵法の過去記事はこちらから↓

 

 

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