孫子の兵法 第十三 用間篇 ~理想の営業・マーケティング、情報を制する者が戦いを制す~
こんにちは!ヒイフウです。
それでは、孫子の兵法 第十三 用間篇の名言を紹介します。
第十三 用間篇
『百金を愛んで敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり。
人の将に非ざるなり。
(金を与えることを惜しんで、敵の状況を知ろうとしないのは
不仁もはなはだしいものである。
それでは人の上に立つ将としての資格はない。)』
→
ここでは、情報の重要さを説いています。
状況を把握するためにはお金を惜しまずにかけるべきです。
マーケット情報や競合他社情報を把握するために
コンサル会社に高いお金を払うことも時間と手間をお金で買うという選択の1つです。
『軍の撃たんと欲する所、城の攻めんと欲する所、
人の殺さんと欲する所は、必ず先ず其の守将・左右・謁者・門者・舎人の
姓名を知り、吾が間をして必ず索めてこれを知らしむ。
(撃とうと思う軍や、攻めようと思う城や、
消そうと思う人物については、
必ず守備の将軍・側近・侍従・門衛・宿衛の役人の姓名をまず知って、
味方の間諜にさらにそれらの人物についてくわしく探索させる。)』
→
攻略したい顧客や、戦っている競合他社を調べつくすことが大事です。
顧客の決裁者や決定者の思想信条、製品選定において大事にしていること、過去所属部署、派閥、学閥、出身地などを知れば
どのような攻め方をすれば顧客の心に刺さるか作戦をいろいろと考えることができます。
同じように競合他社のキーパーソンの経歴、人脈、性格などの情報があればどのように攻めてくるか予測を立てることができます。
これらの情報を調べる時に大事になってくるのが、間(かん)つまりスパイの活用です。
現代では企業スパイは禁止されているため本物のスパイを雇うことができませんが、
法に触れない範囲でスパイもどきを活用することはできます。
つまり、孫子の兵法で記載されているように、
知りたい情報の周辺人物と仲良くなって聞ける範囲で
内情をヒアリングするというやり方です。
例えば、顧客キーマンの部下、上司、同僚、友人、
受付の人、警備の人、これらの人の名前を知って近づき仲良くなれば、
知りたい情報は少しずつ集まります。
攻めたいところの周りから地道に情報を集めて、
その集めた情報をもとに勝てる戦略を練り上げていきましょう。
では、今回はここまで!
どうもありがとうございましたー!