マキャベリの君主論の名言と活用例その②愛されるよりも恐れられよう
こんにちは!ヒイフウです。
今回は、人の上に立つ人の必読書マキャベリの君主論から名言と活用例を紹介する第2回目です。
それではどうぞ!
『君主は歴史書に親しみ、読書をとおして、英傑のなしとけだ行いを、考察することが肝心である。英雄たちが過去に行ったことをそのままやるべきである。彼らにしても、それ以前に、世人にたたえられた、誉れ高い人物を選んで範としてきたのであり、先賢の武勲や行動を座右の銘としていたのだ。』
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もっと歴史書を読もうという読書のススメですね。私のようなオッさんが若い人についつい言いたくなる「もっと本を読め」という話をマキャベリは君主に向かって言っちゃいます。
確かに歴史の英雄達はその前の世代の英雄達から学び成功しており、即ち歴史とは英雄達の成功法則が詰まったドラマなのです。
学生は「歴史なんて学んでも何の役に立つんだよー」とかよく言ってますが、歴史を学ぶということはそこから過去事例を通して法則や真理を見つけ未来に役立てようとする素晴らしいことなのです。
話が少し脱線しましたが、つまり経営者や組織のトップは道を間違えないように歴史の本をよく読みましょう。
『君主が金を使うにしても、自分の金や領民の物を使うときは出し惜しみすべきだ。あかの他人の物をつかうときは大判振る舞いをする機会を逃してはならない。』
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君主が自分の金を使い過ぎて金が無くなってしまうと、支配するパワーも落ちてきてしまうため使い過ぎには気をつけましょう。
しかし、昔の将軍達がやっていたように戦勝によって獲得した金や土地を部下達に大盤振る舞いする時は自分の財力が減らないのでどんどんやりましょう。
『君主は愛されるより恐れられるほうが、はるかに安全である。
人間はもともと邪なものであるから、ただ恩義の絆で結ばれた愛情などは、自分の利害のからむ機会がやってくればたちまち断ち切ってしまう。ところが、恐れている人については、処刑の恐怖がつきまとうから、あなたは見離されることがない。
為政者は市民の財産にさえ手をつけなければ恨みを買わない。人間は自分の財産の喪失は忘れがたいものだから、他人の持ち物に手を出してはいけない。』
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恩義による支配よりも恐怖による支配のほうが
強固であるとマキャベリは言っています。君主はいざという時は冷酷な一面が必要です。恩義で信じあった関係よりも処刑の恐れがある関係のほうが強いというのは心情としては悲しいですが冷静に考えると現実的な判断かもしれません。
また、支配している人達の財産だけには手を出してはいけないと言っています。金や大事な物を奪い取られる恨みは非常に強いため反逆されるリスクを高めてしまいます。
では、今回はここまで!
どうもありがとうございましたー!