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孫子の兵法 第五 勢篇 ~理想の経営者や理想のトップは勢いを使って勝つ~

こんにちは!ヒイフウです。

 

今回は孫子の兵法 第五 勢篇の名言と日々の生活への活用法を紹介します。


『凡そ戦いは、正を以て合し、奇を以て勝つ。

(およそ戦いというものは、正攻法で敵とぶつかり、

奇法をもって勝ちを決するものである。)』


どのような戦いにも正攻法と奇法の二種類があります。
この二種類の組み合わせは

その人の考えの及ぶ範囲で無数にあります。

 

正攻法だけでは馬鹿正直で融通がきかないし、
奇法だけでは策士策に溺れるような失敗をします。

この二つをうまく組み合わせることが勝利の鍵です。

 

例えば、どうしても受注したい大事な案件があり競合他社と争っている時は、
まずは正攻法として提案内容で互角に戦って
顧客がどちらにしようか迷っている状態まで持ち込み、
その後の奇法として接待をしたりゴルフをしたり
何かのお祝いの品を贈ったり
偉い人や共通の知人のコネを使ったり
いろんな奇策を繰り出すと効果的です。

 

これを逆の順番で使うと失敗します。
正攻法をせずに先に奇法を使ってしまうと、
実力も無いのにいきなりコネを使ったり
怪しい奴だと警戒されて逆効果になってしまいます。

 

つまり、まずは正面から正攻法で勢いよく敵に一撃を加えたあと、
最後のトドメとして奇法を使うことがオススメです。

 

『善く戦う者は、其の勢険にして、其の節短し。
(名将の攻撃は、勢いが激しく、瞬間的な衝撃を発揮する)』
『善く戦う者は、これを勢に求めて人に責めず。故に能く人を釈〔すて〕て勢に任ず。
(名将は勢いによって勝ちをえようとし、将兵の努力にばかり依存することはない。すなわち個々の人間をあてにしないで、集団としての勢いを重視する)』


戦いには勢いが大事です。
名将や名経営者は組織全体に勢いをつけることが上手く、
元気がある組織は伸びていきます。

 

あなたの周りの組織の長を思い浮かべてみてください。
みんな楽しく文化祭の前の準備の雰囲気のように仕事を楽しんでいる組織のトップは
元気で余裕があり周りを明るくするような人ではないですか。


逆に、いつもイライラ・ピリピリしていたり
暗くて私語も許されないような組織のトップは
周りを嫌な気分にさせる天才のような人ではないですか。 

 

組織のトップたる者は組織に勢いをつけることをいつも考えて、
時には盛大に奢ったり表彰したり感謝を伝えて

組織みんなに勢いをつけるのが上手い人です。 

 

また、誰か一人のエースに仕事を丸投げすることもなく、
誰か一人のダメ社員の失敗を責めることもなく、
いつも組織全体で成果を上げて組織全体で失敗をカバーできる人が
名将でありみんなが憧れるリーダーです。

 

私も会社の中ではまだまだ若手の管理職で
毎日反省すべきことばかりですが、
組織に勢いをつけて勝ち続けられるように
周りのみんなを明るくできる元気なリーダーになりたいものです。

 

では、今回はここまで!
どうもありがとうございましたー!

 

 

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