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マキャベリの君主論の名言と現代での活用例その①〜カルロス・ゴーンさんのようにならないために経営者は本業にのみ注力しよう〜

こんにちは!ヒイフウです。

本日は久しぶりにこのブログの主要テーマに戻って、戦略書の名言と活用例紹介をします。今回は人の上に立つ人の必読書であるマキャベリ君主論から名言と活用例を紹介していきます。それではどうぞ!

 

 

君主論抜粋
『加害行為は一気にやってしまわなければならない。これに引きかえ、恩恵はよりよく人に味わってもらうように小出しにやらなくてはならない。』

人をジワジワと追い詰めると復讐される時間と機会を与えることになってしまいリスクが高まるため、敵を排除すると決めた際には一気に消し去るべきです。
中世の君主達は敵を葬る時にはその一族全員を消すケースがよくありました。
逆に、人に恩恵を与える時はゆっくりと少しずつ小出しにするべきです。
人は恩を忘れやすい生き物であることもその理由ですが、人の欲は尽きることが無いためすぐに次の恩恵を求めたがるのでその次々と求める欲に応えられるように少しずつ与えるべきです。

 


『みずからの武力をもっていなければ、どんな君主国であっても安泰ではない。』

自らの力を持たない人には平和は訪れないので、安泰を得たければ君主は強くあり続けないといけません。
力が無いのに誰かに守られたり引き上げられたりして得た権力は、その上の人が居なくなった時に消え去ります。
誰かに頼るのではなく自分の実力を伸ばすことに集中しましょう。

 


『君主は戦いと軍事上の制度や訓練のこと以外に、いかなる目的も、いかなる関心事ももってはいけないし、またほかの職務に励んでもいけない。つまり、このことが、為政者がほんらいたずさわる唯一の職責である。』

さすがに現代ではマキャベリの時代の為政者よように100%軍事のことだけを考えていれば良いというわけにはいかないかもしれませんが、それでも君主たる者は関心事や思考のほとんどが軍事のことであるべきです。
国家のトップであれば戦争や国際的なあらゆる競争のこと、社長や経営者であれば市場や競合など経営のことを常に考え続けていることが職責であり使命です。

 

 


『君主が軍事力よりも優雅な道に心を向けるとき、国を失うのは明らかである。』

歴史上、殷の紂王や、三国志に出てくる董卓劉禅など、多くの君主が道楽や欲に溺れて優雅な道に心を奪われて滅びてきました。
経営者や組織の長たる者は、多少の息抜きは良いですが本業の一番大切な事以上に心を向けるものがあってはいけません。
トップに立つ者は自分の欲もコントロールできる人であるべきで、
愛人を作ったり不倫したり色欲・性欲に溺れるのはもちろんダメ・ゼッタイですし、
酒やタバコや嗜好品、カジノやギャンブルなどとも距離を置くべきです。
組織が腐る時は食べ物が腐る時と同じで末端からではなくトップである頭から腐っていきますので、トップは欲に溺れることなく最も大切な仕事のみに集中しましょう。

 

・・・ちょうどこのブログを書いていた本日は日産のカルロス・ゴーンさんが逮捕されるという衝撃的なニュースがありました。長く権力の座にいて腐ってしまったのかはわかりませんが、一時的には名経営者と言われて充分な報酬を得ていた人がさらに金欲に溺れて失墜するのは残念です。君主は軍事という本業のみを優先して他の優雅な道に心を向けてはいけないし、経営者は経営という本業の競争を優先して他の欲はコントロールしないといけません。マキャベリ風に言うと、経営者が仕事のみに集中せずに私的な欲に心を向ける時、会社や全てを失うのは明らかだったのでしょう。。。

 

 

 

まだまだ紹介したい君主論の名言はたくさんありますが、今回はここまで!

 

 

どうもありがとうございましたー!

 

 

君主論と同じく戦略書の古典から学ぶシリーズ、孫子の兵法の名言と活用例はこちらから↓

 

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