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孫子の兵法 第十一 九地篇 ~理想の上司がおこなう組織運営のコツ~

こんにちは!ヒイフウです。

 

今回は孫子の兵法 第十一 九地篇の名言について紹介します。

 

 

第十一 九地篇
『善く兵を用うる者は、譬えば率然〔そつぜん〕の如し。

率然とは常山の蛇なり。

其の首を撃てば則ち尾到り、其の尾を撃てば則ち首至り、

其の中を撃てば則ち首尾倶に至る。

(戦いに巧みな人は、たとえば率然のようである。

率然というのは常山にいる蛇のことである。

この蛇は頭を撃つと尾が助けにくる、尾を撃つと頭が助けにくる、

腹を撃つと頭と尾が一緒になってかかってくる。)』

計画を立てる時に、

競合相手がこのように出てきた時にどうするか

というケースを数パターン想定しておき、

敵がどこを攻めてきたとしても

こちらが次の攻撃を仕掛けられるように

武器と攻撃手段は複数用意しておきましょう。

 

また、率然は頭と尾の両方で攻めることができることだけでなく、

敵の攻撃に対する反応が素晴らしいです。

 

現在は大きな会社になればなるほど頭も尾も体もバラバラです。

 

つまり、何か会社の一部署で事件が起きたとしても、

隣の部署は我関せずという組織が多いと思います。

 

率然のような組織を作ることができていれば、

どこかの部署(たとえば頭)がピンチの時には、

隣の部署(たとえば尾)が助けに来ます。

 

会社のどこか(たとえば体)で大トラブルが発生した時は

全社の複数の部署(たとえば頭と尾)が助けに来ます。

 

このような会社が緊急時に強い率然のような組織です。

 

経営者が率然のような強い組織を作るためには、

自分のことだけでなく会社全体や

広い視野で物事を考えられる人を育成していく必要があります。

 

 

 

『夫れ呉人と越人との相悪むや、

其の舟を同じくして済りて風に偶うに当たりては、

其の相救うや左右の手の如し。

(呉の国の人と越の国の人とは互いに憎みあう仲であるが、

一緒に同じ舟に乗って川を渡るとき大風に襲われた場合には、

彼らは左右の手の関係のように助けあうものである。)』


呉越同舟という言葉通り、
普段は互いに敵同士であっても同じ舟に乗って嵐にあえば
お互い助け合い協力します。


企業同士の競争においても、市場に新しい強力な企業が参入してきた時には
ライバル企業同士が手を組むケースがあります。


敵の敵は味方という共通の目的を持つことができれば互いに協力できます。

 

国と国、組織と組織、個人と個人、

それぞれに共通の目的を掲げて動かすことができる人が名将です。

 

 

『将軍の事は、静にして以て幽く、正にして以て治まる。
(将軍たる者のつとめは、うわべは穏やかでその奥底は窺えず、

厳正でよく整っていなければならない。)』

人の上に立つ者は、いつも落ち着いて穏やかで心の奥底を察知できないようにすべきです。


組織のトップが喜怒哀楽を表情に出し過ぎると、
部下はトップに怒られないようにとか、トップを喜ばせようとか、
上の顔色ばかり気にして本質を見失った行動をするリスクがあります。


部下が上司の顔色ばかり見ながら仕事をしないといけない組織は不幸ですので、
上司たる者はいつも穏やかに喜怒哀楽を顔に出さないくらいが良いです。

 


では、今回はここまで!
どうもありがとうございましたー!

 

 

 

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